朝日新聞社の文章校正AI 「Typoless(タイポレス)」に新機能。文章をより読みやすく整える「良文サポート」
2024.5.21
文章の誤りを自動で検知する文章校正AI「Typoless(タイポレス)」に、文章をより読みやすく整える「良文サポート」機能を追加リリースします(プレミアム、エンタープライズプランのみ)。従来の校正機能に加え、助詞の連続や読点の多用、冗長な表現、年月日と曜日の不一致など18項目がチェック可能となり、文章に不備がないか確認できるようになります。UI/UXも改善し、より読みやすく、伝わりやすい文章の作成や校正業務をサポートします。現在の料金のままでお使いいただけます。
「Typoless」は、過去40年間の記事データと膨大な校正履歴を学習させたAIに、約10万個の校閲ルール辞書の機能、ユーザーが独自に登録するカスタム辞書の機能を加えた校正ツールです。弊社内で自然言語処理などのAI研究を行う「メディア研究開発センター」が開発し、2023年10月にサービスを開始しました。個人向けプランのほか、API連携プランや法人向けエンタープライズプランを提供しています。個人向けプランとAPI連携プランは14日間、法人向けプランは30日間の無料トライアルが可能です。
今後も文章校正や情報発信にかかわる業務効率改善、誤植や不適切表現によるブランド棄損や炎上などのリスクマネジメントに貢献するため、さらなる機能・サービスの向上に取り組んでまいります。
Typolessの新機能・サービス(プレミアム、エンタープライズプランのみ)
「良文サポート」機能をリリース
文章をより美しく、読みやすくするためのサポート機能です。下記の18項目がチェックできます。
- 半角カナ: 半角カナを検知します。
- 「ですます」「である」の混用: 「ですます」調と「である」調の混用を検知します。
- かっこの不備: かっこのとじ忘れや全角と半角の不整合を検知します。
- 濁点・半濁点の単体利用: 濁点や半濁点が1文字として扱われていることを検知します。
- ~たり~たりの不備: 「~たり」が繰り返し利用されていないことを検知します。
- 読点の数が4個以上: 読点が一文中に4回以上利用されていることを検知します。
- 年月日と曜日の不一致: 年月日と曜日が一緒に記載されている場合、ズレがないかチェックします。
- 全角数字の利用禁止: 全角数字を検知します(数字を半角のみに統一したい場合に使用)。
- 文末の句点抜け: 文末に句点が抜けていることを検知します(感嘆符や箇条書きの場合は除く)。
- 助詞の連続: 同じ助詞が一文に連続で使われていることを検知します。
- 二重否定: 「~なくもない」「~ないことはない」などの二重否定を検知します。
- 100文字より長い文章: 一文が100文字以上の長い文章を検知します。
- 「が」の重複: 逆説用法で助詞「が」が一文中に複数回使われていることを検知します。
- 冗長な表現: 一部を省略しても意味が通じる表現を検知します。
- 同一単語の連続: 同じ単語の連続利用を検知します。
- 形式名詞の漢字表記: 漢字よりもひらがなで表記したほうが読みやすい形式名詞を検知します。
- 副詞の漢字表記: 漢字よりもひらがなで表記したほうが読みやすい副詞を検知します。
- 補助動詞の漢字表記: 漢字よりもひらがなで表記したほうが読みやすい補助動詞を検知します。
UI/UXを改善し、校正・サポート機能を4色で分かりやすく表示
UI/UXを改善し、各機能のボタンや指摘箇所は4色で表示する形に変更しました。
AI校正は赤、ルール辞書は青、カスタム辞書は黄、良文サポート機能は緑で表示し、それぞれの指摘が視覚的に分かりやすくなりました。