校正のアシスタント的存在 在宅で一人での業務を効率化

ライター
今岡 由季恵 様

(ご利用プラン:プレミアム)

フリーランスで活動する今岡由季恵様の主な業務は、ウェブメディアを中心とした取材や記事執筆、コンテンツの企画など。最近になって、他の人が書いた原稿を校正する仕事も増えたのに伴い、文章校正AI「Typoless」の利用をスタートした。2人の子どもを育てながら在宅で働いているという立場から、「Typoless」の導入理由や使い勝手などについて伺った。

  • 直感的な操作と見やすい画面で、作業の効率化
  • 手作業を含めた校正作業の全体の目安がつく
  • 見逃しがちなミスを「良文サポート」機能が指摘

校正業務の拡大に伴い、ツールの導入を検討

独立して約3年になり、クライアントの皆さまにも恵まれて、多岐にわたるジャンルの記事やエッセーを執筆させていただいています。得意分野を絞るのは難しいのですが、会社員時代の業務経験に加え社会人になってから大学院で研究していたこともあり、最近はマーケティングや人材などのテーマでご依頼を受ける機会が増えています。

校正に関する専門的な勉強をしたことはなく、ライターとして駆け出しの頃に、先輩ライターと校正のプロから月に5本以上指導していただきました。非常にクオリティーの高い校正を経験し、私も先輩たちに推奨された新聞記者が使う用語の手引書を常備するようになりました。Typolessを選んだのは、新聞社の校正に大きな信頼を置いているのも理由の一つです。

writer02-00ライター 今岡 由季恵 様

ふだん記事を書いているメディアから、他の原稿の校正を依頼された時は、「私でいいのかな」と思いましたが、チャレンジすることにしました。実際にいろんな方の文章を校正しているうちに気づいたのは、これは想定していた以上に工数がかかるなと。書く人によって一人ひとりの特徴やクセも異なり、さまざまな種類の修正点があります。私一人で手引書を片手に手作業だけでやっていくのは大変だと思って、校正ツールの導入を検討することにしました。

校正ツールの情報をネットで調べたり、無料やトライアルで複数のツールを試したりしてみました。どれも納得できるような校正の結果が得られず、自分でやるのとそんなに変わらないという印象でした。入力した情報が守られるのかという、セキュリティー面の不安もある中で、Typolessは入力された文章がサーバーに残らないというのが印象に残りました。

直感的に操作できて使いやすそう、というのがTypolessを最初に使った感想です。画面も広く使えて間違いを見つけやすく、作業の効率が上がるだろうなと感じました。

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有料のツールではあるのですが、スタンダードのプランの月額2千円余りは絶妙な値段設定だなと思います。2024年3月に無料トライアルを始め、そのまま有料のプランに移行しました。校正の仕事の量が増えてきたので、効率化をはかるために、7月にはスタンダードからプレミアムのプランに上げています。

依頼された校正だけでなく、自分の原稿にもフル活用

現在、Typolessで校正をする文章は、自分自身で執筆した原稿が月に約3万字。依頼を受けた校正の原稿は月に5万字程度という割合です。仕事で文章を扱う時にはとりあえず使っています。Typolessは私にとってアシスタントのような存在ですね。

自分で書いた文章は、初稿をざっと書き上げた後にTypolessをかけて、間違ったところを1個ずつつぶしていくという使い方をしています。それによって、校正に要する工数はほぼ最小限まで減らすことができました。今まで校正に30分かかっていた原稿だと、作業が5分ぐらいで終わるという感覚です。

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校正のみの業務の場合、原稿を受け取った段階でTypolessを1回かけて、ミスの総量などの全体像を確認します。そのうえで、自分で人力の校正を行い、最後にもう一度Typolessでチェックをしています。

他の方の原稿については、誤字脱字などの校正以外の部分でもいろいろ確認することが多く、人によってその傾向も異なるので、どれぐらい効率化できたのかを数値化するのは難しいですね。でも、最初にTypolessをかけることによって、どれぐらいの時間で作業を終えられそうかという目安をつけやすくなりました。

私は原稿のやり取りにはGoogleドキュメントを使用していて、校正の作業などもGoogleドキュメント上で行っています。先日TypolessがMicrosoft Wordのアドインとして使えるようになりましたが、私の利用しているアプリでも使えるようになれば、作業がシームレスになるのでうれしいと思っています。

生成AIが作った文章の「たり」のミスも指摘

プレミアムのプランに上げてみて、一番良かったと思うのが「良文サポート」機能です。私が抱えていた課題に対して、一番こたえてくれる機能だと思いました。

ご活用ポイント

「良文サポート」 ……文章をより美しく、読みやすくするためのサポート機能。助詞の連続や読点の多用など、18項目がチェック可能です。
※プレミアム以上のプラン、ならびにエンタープライズ契約限定の機能

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長すぎる文章や、1つの文に「、」や「が」が何個あるかは、意識していたとしても、数えながら読むのは難しいものです。つい見逃しがちなミスを拾ってくれるのが、良文サポートでした。最近だと生成AIを使って文章を書く方も多いと思いますが、「~したり」という並列の表現を1度しか使わない文章を作ってくるケースがあり、それをTypolessが指摘したのには助けられました。

ただ、フリーランスにとって、プレミアムの月額5,000円台は大きな出費であるのも確かです。良文サポートのような新しい機能は順次追加されていくと思いますが、毎月使う人の事を考えると、その辺りを今後もっと充実させるなどしていってほしいですね。

将来的には、生成AIなどによる人工的な文章はさらに増えると思います。新聞社の経験と実績から、人間にしかできないような指摘がTypolessに組み込まれていくのを期待しています。

ユーザーの立場からすると、新聞社の経験やノウハウに基づいて、どのような文章の間違いがあるかの傾向やデータなどを、コラム的に教えるようなコンテンツがあれば活用の機会も広がると思いました。どの機能を優先していったらいいのか、カスタム辞書をどう登録すれば便利になるのかといった情報や、他の人がどう使っているのかも知りたいですね。

校正をする機会が増えて、私の学生時代にこんなツールがあったら良かったなと思います。もしかすると、子どもたちが大きくなったら作文チェックに活用するかもしれません。耳で聞く情報よりも、画面から見た情報の方が吸収しやすいお子さんも多いはずですので。そして私自身は、より高品質な文章をこれからもお届けすることができればと思っています。

(掲載内容は2024年7月時点の情報です。)

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