Typoless 導入事例 | 業種:総合情報サービス
株式会社マイナビ 様
複数の部署で並行して導入し、業務のAI化を推進
- 炎上リスクや良文サポートなど複数の観点でチェック
- 校正結果を種類ごとに色分けして1画面に集約
- アドインからの直接校正で、手直しによるミスを低減
「マイナビ」のブランドで人材情報ポータルサイトをはじめ、多様なサービスを展開している株式会社マイナビ。AIなどの先端技術の導入も進めており、文字情報の正確性を保つために2025年4月以降、文章校正ツール「Typoless」を広報部門・調査研究部門・農業情報部門・就職情報部門という複数の部署で導入した。今回はリサーチ系専門サイト「マイナビキャリアリサーチLab(ラボ)」を担当する東郷様と、同社の社内報「MY!SUKI!」を担当する雨宮様に、「Typoless」の使い勝手や業務に与えた変化などについて聞いた。
文字校正と内容チェック、頭の切り替えは難しい
――「Typoless」をどのような業務に活用されていますか?
東郷こずえ 様(以下「東郷」) キャリアリサーチ統括部は、雇用やキャリアなどに関する調査研究をしている部署です。私たちキャリアリサーチ編集部は、調査研究の結果を発表するメディア「マイナビキャリアリサーチLab」を運営しています。営業日には必ず記事を公開するという運営をしているため毎月20本以上の記事を公開しています。その原稿の文字校正に編集部メンバー4人がTypolessを利用しています。
雨宮遥 様(以下「雨宮」) インナーコミュニケーション部の3人で、社内報や社内回覧文書等の校正作業に利用しています。社内報「MY!SUKI!」は月に13本ほどの記事を掲載し、当社グループの社員約1万人がWebで閲覧可能です。担当者は企画や取材なども自らの手で行い、記事の執筆の際にTypoless で校正をかけています。
社内報「MY!SUKI!」
――担当している業務での、文章の正しさの重要性を教えてください。
東郷 私は主任研究員を兼任しているということもありますが、運営しているメディアが「調査研究に関する情報」を提供しているということもあり、書いている文章に誤字・脱字があったり、表現が稚拙だったりすると、発信する情報の信頼性を損なうことにつながりかねません。内容はもちろん、文字表現についても気をつかう必要があります。また、人事や働き方に関して提言する記事を掲載することがあるため、意見が一方的で炎上のリスクがないか、事前にチェックしたいというニーズもありました。
雨宮 社内報にはカジュアルな記事もたくさんある中で、役員のインタビューなど、コーポレートからの正確な情報がより求められる内容も含まれます。多くの社員に見てもらうためには、校正や内容をしっかり整えて意識醸成につなげていくことが大切だと認識しています。
――校正業務に関してどのような課題を感じていましたか?
東郷 これまで、よく使う用語については、編集部の記載ルールをマクロに登録してチェックしていました。一方で、シンプルな誤字・脱字や助詞の「てにをは」などは、人の目で精緻に確認することでしかカバーできないという課題がありました。
文章のチェックには文字校正と内容の確認があり、2つを同時に行うのは意外に難しいです。研究員として内容のチェックはしっかりしていても、文字校正に頭を切り替えられず、そちらは抜け落ちがちでした。
雨宮 社外に出すプレスリリースと比較すると、Typoless導入前の社内報には誤字・脱字などが発生しており、社員から間違いの指摘をもらってしまうこともありました。それまでも各自で校正は行っていましたが、明確な業務フローを決めておらず、1人当たりの業務負荷が高かったため、見落としが起こりやすかったことが要因だと考えられます。2025年6月に社内報をリニューアルするのに伴い、記事の品質も担保していく必要があると判断し、Typolessでチェックする業務フローを追加することになりました。
東郷 こずえ 様
人の目では見落とす全角・半角の違いも指摘
――「Typoless」の導入を決定したポイントや、感じている利点をお聞かせください。
東郷 基本的なルールに合っているかだけのチェックだけでなく、炎上リスクなどのさまざまな観点から文章を見ることができる点をポイントだと感じました。また、マクロや買い切りのサービスとは異なり、機能がアップデートしていく点も気に入っています。
雨宮 以前からTypolessとは別の校正ツールを使っていて、その更新のタイミングで今回のお話をいただきました。トライアルを体験したメンバーの総意は、Typolessの方が使いやすいというものでした。日本語の文法の基本的なところだけでなく、その一歩先まで見てくれるツールだという印象でした。
特に大きかったのは、WordやGoogle Docsにアドインすることで、直接校正が可能な点。文章を画面にコピペしてまた戻すという作業が不要で、それに伴うミスが起きる心配もないという理由でも好評でした。
雨宮 遥 様
――導入後にはどんな変化がありましたか?
東郷 文字校正に関しては人の目での確認だけだと見落としてしまうこともありますが、ツールを使うことで確認漏れがなくなることは大きなメリットです。
雨宮 記事の公開後に誤字・脱字などの間違いを指摘されることはなくなったと思います。文字のチェックについてはTypolessに信頼を置いており、その結果として業務時間の短縮につながって、一人ひとりの負担が時間的にも心理的にもかなり減りました。
――具体的にはどんな機能が役に立っていますか?
東郷 調査や研究を扱っていると、専門的なテーマをより分かりやすく伝えたいという気持ちが強くなって、1つの文章は長くなる傾向があります。それをTypolessの「良文サポート」は指摘してくれるので、複数の文章に分けるかを判断できます。絶対に直さなければならない指摘だけではなく、そのままでも問題ないものも含まれますが、読者にとって読みやすい文章のためのサポートがあるのは、他のツールではあまり見かけないと思います。
雨宮 数字が全角の「8」なのか半角の「8」なのか、ぱっと見でわかりにくいことはよくあると思います。特に当社が使っているフォントだと数字や括弧(かっこ)の判別が難しいので、それを見落としなく検出してくれるのは助かります。1つの文章に1つ見つかるぐらい、全角・半角が混在する頻度は高いですね。
「キャリアリサーチLab」のWebサイト
表現を気にせず文章を思い切って書くことが可能に
――「Typoless」の校正ならではの特徴を教えてください。
東郷 文章を自動的に修正するのではなく、校正箇所を指摘したうえで最終判断を人に委ねるという点です。必ずしも指摘通りに修正するのが良いわけではありません。たとえば、「キャリアリサーチLab」では調査をベースにした原稿を書くケースがあり、シンプルな誤字・脱字は修正しますが、基本的には元の調査で使われている表現を優先します。そこを一括で修正されると逆に業務の負担になってしまうので、表現上の間違いやリスクを自分で確認しながら修正できることはありがたいです。
雨宮 画面が見やすくて、修正箇所が視覚的に判断しやすい点が特徴です。右側に校正の提案が上から順番に表示されて、校正の種類ごとに色分けされているので非常にわかりやすいです。以前使っていたツールでは、校正の種類で画面を切り替えなければなりませんでした。提案された箇所を上から順番に確認してポチポチとクリックしていくと校正してくれるので、文字を打ち直してミスをすることも防げます。
――校正のスタイルが変わったことで、ご自身の仕事のやり方に変化はありましたか?
東郷 自分で記事を書く際に、初稿を思い切って“乱筆”できるようになりました。表現に気を付けながら書いていると時間がかかってしまいますが、思ったことをそのままの勢いでザクッと書いた後に、Typolessで表現をチェックしながら整えられるので、非常に楽になったと思います。
雨宮 誤字・脱字の校正だけでなく、こういう表現が冗長であるといった指摘もしてくれるので、私たちが日常的に使っている言葉にも敏感に意識するようになりました。「今書いている文章は長くてわかりにくいかな」といった、私たち自身の文章への気づきをTypolessから与えてもらっていると感じています。
――「Typoless」の今後にどのような期待をされていますか?
東郷 朝日新聞社の作ったツールということで「マスメディアの記者さんならどう判断するのだろうか」という基準を参考にしたいと、導入時から考えていました。文脈を理解して最適な漢字を提案するなど、新聞記者のノウハウをもっと搭載していってほしいですね。
たとえば、炎上リスクのチェックは、修正に直接結びつかなくても、事前にリスクを避けるうえで非常に参考になります。これを、リスクがどれほどなのかという“炎上レベル”のようなものを示してもらえると、私たちも判断しやすくなると思います。世の中に言葉を発信する立場として朝日新聞が積み重ねてきたものを学習して、アップデートを重ねていくことを期待しています。
雨宮 社内報では堅い内容の記事を出す場合もあれば、親しみやすくするためにくだけた表現で記事を掲載することもあります。表現をどう使い分けるかについては、私たちの感覚で判断することになるのですが、Typolessが提案してくるのは基本的にかっちりとした表現です。そこで、通常のモードのほかにも、ラフな表現をするモードなどに切り替えることができたら面白いなと思います。
株式会社マイナビ
1973年に毎日コミュニケーションズとして創業し、出版・人材ビジネスを中心にさまざまなサービスを提供してきた。「マイナビ」のブランド名で、新卒学生や転職希望者向けの人材情報サイトや、ライフスタイルやニュースなどの情報サービスを展開。2011年に現在の社名に変更した。「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」をパーパスに掲げ、個々の人生に寄り添った事業展開を目指している。
【URL】
https://www.mynavi.jp/
【マイナビキャリアリサーチLab】
https://career-research.mynavi.jp/
