Typoless 導入事例 | 業種:素材メーカー

株式会社UACJ 様
少人数で活用、BtoB企業の広報業務に安心感

タイポレス UACJ 文章構成AI 導入事例
  • プレスリリース配信の工数削減、精度アップの面でも安心材料
  • セキュリティー面でも社内を説得しやすく、導入がスムーズ
  • SNSを更新する前に炎上リスクをチェック
  • 独特な社内用語やルールを登録し、新人の教育にも活用

世界トップクラスのアルミニウム総合メーカーとして、グローバルに事業を展開する株式会社UACJ。私たちの暮らしに欠かせない多様なアルミ素材を提供しているが、消費者が直接関わることの少ないBtoB企業でもある。同社ではメディアへの広告出稿など、社外に向けて積極的な情報発信を行っており、後藤様が担当する社外広報も重要な役割を担う。3人という少人数のチームに、文章校正AI「Typoless」が与えたインパクトや導入メリットなどを聞いた。

社外広報における「工数削減」と「精度の向上」が課題

――「Typoless」をどのような業務に利用していますか?

後藤里保 様(以下「後藤」) 主にプレスリリース、当社のXの公式アカウント、他部署からの校正依頼という3種類の業務で利用しています。利用者は私を入れて、広報グループ内の社外広報を担当する3名です。

――プレスリリースは製品や技術のニュースだけでなく、社会貢献など多様な情報を発信していますね。

後藤 BtoB企業ではありますが、一般の方にも訴求できるような内容のリリースをつくっていくのは我々のミッションです。リクルートなどの観点も含めて情報の裾野を広げて、当社の認知度を上げていくことを意識しています。UACJは幅広い取り組みを進めており、社会貢献などの話題があった時にはそれをリリースとして発信できるように働きかけています。

uacj_presssc
UACJのプレスリリース
https://www.uacj.co.jp/release/index.htm

――リリースの文章は部内で用意されるのですか?

後藤 担当部署で作成するケースもありますが、基本的には私たち広報が初稿からつくり、部内で校正や確認作業を重ねています。リリースは1千字から2千字程度で、発信が月に約5本。 Typolessは自分で原稿を書いた最初の段階で、精度を高めるために利用します。部内や関係部署の確認を経て原稿は変わっていきますので、最後にもう1回Typolessでチェックしています。

――公式のXと他部署からの校正依頼での、「Typoless」の利用法は?

後藤 Xは月に10本程度の更新で、スピードが求められるため、公開直前にTypolessを1回通すようにしています。一般の方に寄り添ったネタを提供しようということで、内容や表現についてリリースとはすみ分けしています。他部署からの依頼は、お客さまが当社の取り組みを紹介する原稿や、対外的な講演などといった社外への情報開示に対して、UACJとして表現に統一感を保つことが目的です。グループ会社も含めて多岐にわたる依頼があり、Typolessを活用しています。

uacj_xsc

株式会社UACJ 公式X
https://x.com/_uacj

――校正業務において、どのような課題を抱えていましたか?

後藤 「工数削減」と「精度の向上」の二つが挙げられます。最低2人以上、できる限り3人の目でチェックするため、確認しなければならない文字量が多い時期は業務がハードになっていました。精度に関しては、人の目で確認していると見落としがあったり、原稿を確認する関係者によってクセや好みが出たりして、アウトプットがそろわないことがあるのも課題でした。

多くの指摘があり、AIの目を通している安心感

――「Typoless」を導入した経緯をお聞かせください。

後藤 校正に関して課題感を持ってはいましたが、外部の校正サービスに委託するには予算的に厳しく、社内で校正をしなければなりませんでした。そのような状況にあって、朝日新聞社からサービスを紹介してもらったのがTypolessです。過去の新聞記事のデータに基づいたサービスという安心感があり、トライアルを申し込みました。

――トライアル期間を経て、正式契約に至ったポイントは何ですか?

後藤 最初に良いと感じたのは、マニュアルなどを読まなくても、直感的な操作で利用できることでした。予想していた以上に多くの指摘をしてくれ、校正の積極性を選べるのも安心材料でした。セキュリティー面については社内でも説明を求められており、入力した情報がサーバーに残らないため安心して利用できる、と関係者を説得できました。本格的な利用開始は、2024年6月からになります。

uacj_684

――実際に「Typoless」を導入した効果について教えてください。

後藤 間違いが減ったことと、校正の時間が減ったことです。間違いについては、誤字脱字などはもちろん、さまざまな指摘によって文章の精度が上がったと感じています。「○○することができる」という表現を「○○できる」にするなど、「良文サポート」機能が冗長な文章を指摘してくれる点も大きいです。個人的には冗長な表現などはこれまで意識していなかったのですが、文章をつくる段階で気をつけるようになりました。

――校正の時間はどれぐらい減りましたか?

後藤 正確な時間は測っていませんが、3回読み直していたのが2回、2回が1回に減ったという感覚です。校正はAIの目を通しているという安心感があるので、内容の確認に集中できるようになりました。

――後藤さんにとって「Typoless」はどんな存在ですか?

後藤 安心感を与えてくれる存在ですね。積極的な校正を選択すると多めに指摘をしてもらえるので、その結果を全部見ることで、「大丈夫だ」という気持ちになれます。「間違えてはいけない」と意識しすぎることによるプレッシャーが軽減されたと思います。

「UACJ」は全角表記、新人社員がカスタム辞書に登録

――貴社に独自の用語やルールがあれば教えてください。

後藤 社名の「UACJ」は全角で表記するのが決まりごとになっており、校正の際に見落としがちでした。一方で、長期経営ビジョン「UACJ VISION 2030」の場合は半角文字にするなど、かなり細かいルールがあります。「アルミ」と略さずに「アルミニウム」と表記するケースがあるのも当社ならではのこだわりです。

――それらの用語は「カスタム辞書」に登録していますか?

後藤 まだ完全ではありませんが、設定を進めています。ちょうど用語の正誤表をつくろうという機運が高まっていたタイミングだったので、Typolessを活用しているところです。登録を担当しているのは、今年の春に入社した新人です。先輩たちが慣れてしまったようなルールにも気づきやすく、用語を登録しながら覚える機会になっていると思います。

uacj_633

――他に活用している機能は?

後藤 SNSの文章にもTypolessを使っているので、「炎上リスクチェッカー」 があるのはありがたいです。差別的な表現などについては、社内でリストをつくって確認してきました。炎上する表現を無意識に使ってしまうケースもあるので、AIでチェックできるのは安心材料になります。

――「Typoless」のサービスが今後どのように広がっていくことを期待しますか?

後藤 当社の発信する文章の中には、私たち広報に校正を依頼するまでに至らずに世に出てしまっているものもあると思います。社内の各部門でもTypolessがうまく活用できるようになればいいですし、グループ全体として用語の表記のゆれを減らしていくのが理想です。私たちBtoB企業は、広報や広告の部門が企業規模と比べるとどうしても少人数になってしまい、他社の担当者と情報交換した時も、人手不足をどう解決するかが話題になります。Typolessのような校正ツールは、現時点では人の目による最終確認は欠かせませんが、比較的低コストで大きな安心感を与えてくれると思います。

Typolessを無料で試す

株式会社UACJ

125年の歴史を持つアルミニウム総合メーカー。主力のアルミ板(圧延品)事業は世界トップクラスの140万トン超の生産能力を有する。飲料缶やスマートフォンなどの身近なものから、自動車や航空・宇宙分野まで幅広い分野にアルミ素材を供給し、生活を支えるとともに、高いリサイクル率で環境負荷の低減にも貢献している。

【URL】
https://www.uacj.co.jp/

【リリース・お知らせ(公式サイト内)】
https://www.uacj.co.jp/release/index.htm

【株式会社UACJ 公式X(旧Twitter)】
https://x.com/_uacj