議員としての活動を文章チェックでサポート

自身の文章以外にも、議員や職員の文章をチェック

三芳町は人口が約3万7千人、面積が15.3平方キロメートルほどの小さな町で、「東京都心部に一番近い町」とも言われています。町の財政力指数は1.0前後で、地方交付税を交付されるギリギリのラインを推移しており、外部からは健全に見える財政運営も実は難しいところがあります。

私は2007年に初当選し、議員としては5期目です。15人いる議員の中では年齢・当選回数ともに中堅にあたり、これまで議長などを歴任し、現在は議会広報広聴常任委員会の委員長を務めています。

埼玉県三芳町 町議会議員　菊地 浩二 様

普段からTypolessは議員活動に使っており、さまざまな校正に活躍しています。自分で作る文書では、一般質問する時の通告書などで最後に校正をかけています。他の議員の作る原稿や、町の執行部からの文章をTypolessにかけることが多く、AIで校正していることを言うと、町の職員も興味を持っていろいろ質問されますね。

利用する機会は、3月と9月の定例会の前後が多くなります。特に活躍しているのは、常任委員会の委員長として携わっている「議会だより」の文章チェックです。「議会だより」は年に4回発行される議会広報誌で、各号が20ページから24ページとかなりの分量になります。

機械的なチェックで負担減、文章校正への信頼も

機械やツールを使った文章校正の必要性は、小さな自治体であるからこそ感じていました。三芳町の議会事務局は正規職員が3人とパートさんが1人で、大きな市などに比べると小規模です。いろいろな文章を校正する時に、複数の人間でチェックを重ねようとしても限界があります。それを人間の手だけではなく、機会やシステムも利用できればいいなと思っていました。

Typolessの存在は、X（旧Twitter）でたまたま知りました。私は普段から情報収集にSNSも活用していまして、AIやデジタルに関するリストのタイムラインに流れてきたのが、文章校正のAIです。

文章を入力して「校正」ボタンを押せばTypolessが文章校正をしてくれます。

契約した理由は、文章校正に特化したAIというのは他に見たことがなく、手軽に使うことができたからです。校正するためプロンプト（命令文）などを入れる面倒さがなく、文章をコピペして「校正」のボタンを押すだけ。町議会議員の政府活動費が限られている中で、月額2千円余りというコストも絶妙な費用感でした。

これまでも文章を打った後にはチェックしていたのですが、一字一句見るのは大変ですし、自分の文章にはチェックが甘くなってしまうのも確かです。ですから、Typolessが機械的にチェックしてくれるのには非常に助けられていますし、時間的にも節約できていると思います。文章を作る時にも安心感があり、確実に負担は減っています。

周りの議会関係者にも、私がAIで文章校正をしていることを伝えました。すると、信頼されているというのは言い過ぎですが、「この人の文章はちゃんと校正されていて、間違いはないだろう」という目で見られているのを感じます。

漢字の変換候補の指摘が、自身の気づきや勉強に

一番印象に残っているのは、8年間に及ぶ町の総合計画を審査した時に見つかった間違いでした。誰も理由はわからなかったのですが、ひらがなと漢字の文章の中に、カタカナの「リ」が混じっていたのです。それを私が指摘すると、委員の方々もみんなどよめいて。人の目ではわからない誤りをTypolessが見つけられるのだということを実感しました。

このように漢字とひらがなの中に紛れ込んでいるカタカナもTypolessは探し出して指摘してくれます。

よくあるミスはやはり誤変換で、漢字を指摘してくれるのは非常に助かります。どの漢字を使えば正しいのかは、文章を作る時の悩みどころ。こちらの漢字の方がいいのではと提案してくれると、自分自身にも深い気づきや勉強になって、面白いなと思います。

つい先日、TypolessがMicrosoft Wordのアドインとして使えるようになったと聞きました。私のパソコンはMacですが、普段はWordを使用していないため、PDFを一括で校正してくれる機能があったら非常にありがたいです。